R4-R5 史跡甲府城跡石垣の科学分析に関する共同研究

甲府城は戦国時代末期に豊臣秀吉の家臣らによって甲斐を治める新たな拠点として築城されました。

甲府城の特徴のひとつは巨石をあまり整形せずに積み上げる野面積みの石垣です。

この石垣を構成する石材は、城郭内の石切場や、国史跡愛宕山石切場跡から切り出されたと考えられています。

しかし、石垣のどの部分にどの産地の石材が利用されたかについては明確にされていません。

帝京大学文化財研究所は山梨県埋蔵文化財センターとの共同研究として、可搬型蛍光X線分析装置を用いた石材の科学分析に取り組んでいます。

この研究によって石垣の増築?修復と石材確保の実態が明らかになることが期待されています。

(金井拓人)

蛍光X線分析装置を使った作業の様子

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