教育学部のゼミ活動は、課題に自ら主体的に取り組み、学生同士のディスカッションを活発に行うことで教育学への理解を深めます。また、社会調査の体験や模擬授業などの多彩なフィールドワークにより実践的に学ぶことで、教育現場や企業で求められている即戦力を育成しています。
生島美和ゼミ
教育を子どもや学校に限定せず、人々が生涯にわたって、現代社会や地域生活に関わる課題に向かい合い学習を展開していく営みと捉え、そうした活動の環境づくりや意義、可能性について探究する生涯学習?社会教育学のゼミです。時には大学の教室から飛び出し、日野市中央公民館で行われる社会教育事業に関わって職員や地域住民の方と共に学んだり、学生の問題関心を深める現場に触れながら、人々がつながり地域社会に根差した学びの様相について知見を広げ、議論を行っています。
鎌田和宏ゼミ
鎌田ゼミでは、小学校の先生になりきって模擬授業を行います。模擬授業を実施するにあたり、生徒たちには小学校で先生たちが実際に作成している授業計画書「学習指導案」を作ってもらいます。学習指導案には板書の仕方や授業の内容を事細かに記載していきます。模擬授業の実施時には、授業を聞く学生が小学生になりきり、授業を評価していきます。
最近の教育現場では、新米教員にも即戦力が求められる時代です。ゼミの中で基礎を身につけながら、現場でも成長していける先生を育成することを目標に、学生同士がお互いの授業を評価し合える環境づくりを心がけていま す。授業を改善していくために客観的な意見を出せるのも教員の力量と考えています。
中山京子ゼミ
現代では、海外旅行に誰でも行くことができるだけでなく、外国の文化や出来事の様子をインターネットやテレビを通して知ることが容易になりました。そして、私たちの地域には外国につながる人が共に生活するようになりました。一方、グローバル化とともに、地球の気候変動や感染症の蔓延など、世界で協力して向き合うべき問題も発生しています。これらの中には楽しい側面と解決に向けて努力をしなければならない側面があります。こうした楽しさや課題をどのように教育の中で扱うことができるのか、文献研究?ディスカッション?ワークショップ?フィールドワークを通して学びます。
芦澤清音ゼミ
「障がいなど困難を抱える子どもの理解と支援」をテーマに、障がいのある子どもを取り巻く環境を実際に肌で体験し、発表や討論を通して理解を深めます。たとえば、体が動きにくい状態での体操を疑似体験して、そこで感じたことを互いにディスカッションします。また、特別支援学校や保育所などの支援の場に足を運び、フィールドワークを通して、活動の実際や支援者の思いに触れていきます。障がいのある子どもに関する知識を得るだけでなく、子どもたちの立場で考えられるようになること、マニュアルを読むのではなく、当事者や支援者とかかわることで現場を知り深く理解することを、ゼミの目標としています。