地方自治法、行政法、公共政策論、地方行政論、地域計画論、リスクマネージメント
中央政府、自治体をとりまく実践的な課題についての研究(法学博士として)およびイギリスの政治?地方自治の研究(バーミンガム大名誉フェローとして)
最初に教育?福祉?環境?産業など広い政策を展開し国の歳出規模を上回る地方公共団体の権能、統治構造、住民自治、財政について、担当教授から国の行政官として経験を聞き合わせてイギリスの政治について勉強します。そして、「人びとのために生きる公務員に挑戦」をテーマに宇都宮市消防局、栃木県庁、自治医科大学、宇都宮市議会、茂木町、足利銀行などを訪問し、自らの夢と希望をもち、ふるさとの第一線で働く姿に触れ、意見交換をします。また、ディベート演習やスピーチコンテストも行い自分の意見を的確に表明できる訓練も楽しく行っています。
都市社会学、社会調査
都市の公共空間に関する社会学的研究
都市は多様な人びとが多数集まる場所です。しかし、隣人も街ですれ違う人もよく知らない人ばかりで、そこでの人間関係は希薄であることが普通です。関係を持たない者同士がたくさん集まるというのは、ある意味で非常に不思議で不自然なことです。そうした状況を可能にしている都市という社会の仕組みを研究します。
鍵となるのは不特定多数の人びとが集まる公共空間です。公共空間を成り立たせるものは何か。そこにあるさまざまな仕組みを解明することで、私たちが暮らしている都市社会のことをより深く理解することを試みます。このような学びを通して、魅力的でにぎわいある公共空間を作るための知恵を身につけていくことをめざしています。
環境経済学、エネルギーの経済学
環境問題と経済、エネルギー問題と経済、再生可能エネルギーなどの研究
大平ゼミでは、ゼミ生が中心となって環境問題やエネルギー問題の研究を行っています。ゼミ生の関心事から研究テーマを決め、論文をまとめ、研究発表を行うことを目標に活動を行っています。 研究を進める際は、地域での取り組みに着目しています。例えば地球温暖化のような地球規模の問題に対しても、地域の中でできることは何か、どういう取り組みが地域に貢献できるのかという視点を意識しています。また、担当者の研究フィールドである福島県の再生可能エネルギーに関する研究も進めていく予定です。福島県は「再生可能エネルギー先駆けの地」としてさまざまな取り組みが行われており、フィールドワークを通して地域の取り組みを研究していきます。
観光振興、地域経営
人口減少地域における観光を活用した持続的なまちづくり
ゼミでは地域を観光で元気にする研究をプロジェクトベースで行います。年度初めに対象地域を学生が選定し、複数回のフィールドワークを行い地域が抱える問題や課題を抽出します。それをもとに学生が主体的にかかわることのできる方策を考えだし、実行していきます。ゼミはチームに編成して役割分担を明確にし、各リーダーのもと計画的にプロジェクトを進めていきます。実際に、プロジェクトがうまく進行しないことや、地域の課題に応じて方向性を転換することも必要になり、そのような時には常に立ち止まって議論を重ねます。こうした経験から、観光まちづくりという分野の知識のみではなく、チームビルディングやプロジェクト?マネジメントなど、社会人になってから必要となる力を早期に身に着けてもらうことを目的としています。
足利市 "あしかが?ストロール"
那須塩原市 "ナスグラム" (近郊観光として那須町など周辺も含みます)
財政学、地方財政論
国家財政下での地方公共団体の財政事情、財政制度、およびその課題
本ゼミでは、日本の国家財政の制度や課題などを確認しながら、地方財政との関係、そして、自分が住んでいる地方自治体の財政状況を知り、自発的に地域が抱えている問題を発見し、さらにその解決策を考えてみることを主たる研究目標とします。そのような目標を達成するために、基本的にテキスト輪読と発表、グループ調査、図書館やパソコン教室での資料調べというような形で行います。共同活動と個人作業が同時に進行することにより、チームワークを味わいながら、個人の考えを固め、深めていきます。必要に応じて、レジュメの作り方から発表の仕方、さらにレポート?感想文の書き方まで確認します。総合して、ゼミ参加者の関心問題を考慮し、興味を引き出せるような形で演習を進めていきます。
経済社会思想史 西洋経済史
戦間期フランスの事例研究を基に、企業?社会組織の多様性を追究する
教員の専門は戦間期フランスを中心とした西洋経済史?経済社会思想史ですが、ゼミの学生には地域活動(ボランティア、ソーシャルビジネス)の現場を体験してもらい、地域の諸問題(少子高齢化、過疎化、etc.)を理解すると共に、会社員や公務員とは異なる形での社会との関わり方、すなわち「社会参加の多様性」を理解してもらいます。具体的には、栃木県内のいくつかのNPO団体の協力の下、その活動に参加し、そこから得た知見を、グループ形式でのプレゼンテーションやディスカッションを通して、大学生を含む若者が地域活動により積極的に参加するようにするためのアイデアとしてまとめ、それを学内外に提案?発信します。
農山漁村、社会調査
農山漁村社会の実態把握に関する研究
現地調査に対して、抵抗や不安のある人が少なくないと思います。しかし、実際に現地を訪れ見聞きしたことを考察することで、現代社会を生きる上で重要な多くのことを学ぶことができると、私は考えます。私自身、現地を訪れ聞き取り調査などを行う中で、物事の考え方?コミュニケーションの方法など、多くのことを学んできました。地域経済学科は、現地調査を行う上で理論?実践の両面において非常に恵まれた環境にあります。本ゼミでは、栃木県那珂川町などで調査を行うことで、農山漁村社会の実態について理解を深めることを目標とします。本ゼミでの学びを通して、自ら進んで地域課題に取り組める人材となることを期待しています。
人口地理学
若年層を中心とした国内人口移動、地域資源を活用した地域活性化
日本の地方圏の大半では、人口減少や人口の高齢化が進んでおり、地域経済が衰退する一因となっています。その大きな要因が、進学や就職などによる若者の流出です。若者が地域にどの程度残るかは、その地域の将来性を図る一つの指標といってもいいでしょう。本ゼミでは、Uターンなども含めて若者が地元に残るにはどのような解決策が必要かを考えます。一方で、国内には地域資源を活用して地域の活性化に結び付けている事例もみられ、そうした取り組みは将来的に、その地域に若者が残る可能性を秘めているとも考えられます。そうした観点から本ゼミでは、学生自らが地域の課題を設定し、解決策を導くための調査研究も実践していただきます。
社会安全技術論、応用地理学
地域防災、災害科学、被災者支援、防災教育、地理情報科学
本研究室では「地域?安全」を基本テーマとして、主として都市空間や災害による被害や支援、復興、防災の課題を考究しています。頻発化、複雑化する近年の災害に対しては、従来の概念や枠組では対応に限界があることが指摘されてきています。今後に向けては自然?理工学と人文?社会科学を統合した複合領域からのアプローチとして「社会技術(Social Technology)」の構築が求められており、そのための具体的な方法論として、「地図とデータで考え議論する(Think and say it with Map and Data)」姿勢と「歩く?見る?考える」実践の双方を重視しています。
イノベーションマネジメント、ビジネスデザイン
イノベーションとビジネス構想の技法を用いた地域課題の解決
少子高齢化、デジタル?トランスフォーメーションなど地域を取り巻く外部環境は大きく変化しています。前例踏襲では停滞感が増すばかりです。
本ゼミでは、「地域を元気にするイノベーションをデザインする」をテーマに、地域社会や地域企業が直面する問題の原因を探求し、解決策を構想するための方法論をグループ演習を通して学びます。課題発見力、解決に向けての創造力、他者と協働するコミュニケーション力、粘り強くやり抜く力を養います。また、フィールドスタディや地域課題に取り組む社会起業家、企業、自治体との共同ワークショップを行うことで、「いま?ここ?現実」に立脚した実践力を身につけることをめざしています。