西洋の書といわれるカリグラフィーは古くから用いられてきた文字を美しく見せるための技法。モダンカリグラフィーは従来のカリグラフィーをベースに近年登場して注目を集めているスタイル。文字の形や傾斜などが均一で整った美しさを追求するカリグラフィーに比べると、モダンカリグラフィーは自由でアート性が高く自分の個性を文字に表現できるところが魅力となっている。
幼い頃から書道を始め、ウェディングプランナーを経て書道家として活動。モダンカリグラフィーも独学で習得し、日本のモダンカリグラフィーの第一人者として活躍している。
ペンホルダーに金属製のニブと呼ばれるペン先を装着してインクに浸し書いていく。まずは目安となる傾斜ラインが引かれたガイドシートを使って練習!
書道部の部員4名が筆をペンに持ち替えてモダンカリグラフィーに初挑戦。まずは道具の使い方に慣れながら、ストロークと呼ばれるペン運びを習得すべく、太い直線や細い曲線、楕円の線を書いていく。「ペン先の角度と方向を一定に筆圧をコントロールすることが大切」とコツを教えてもらいながら何度も繰り返し練習。「難しい!」と言いながらも、書道で培った集中力を発揮して書き続ける学生たちに「息を止めず、呼吸しながらリラックスして書いてくださいね」と島野さん。
ストロークに慣れた後はアルファベットにステップアップし、最終的に文字をつないで単語を書けるまでに。「みなさん、習得が早いです」と島野さんも驚くほどの成長を遂げた。最後は約2時間の練習成果を披露するため、小さなカードに思い思いの言葉を清書してワークショップ終了!
「美しく仕上がっていますね。ぜひ何度も書いてみて、こっちの方が好きだなと文字の傾斜や筆圧の変化を工夫してみたり、自分らしい文字を表現してみてください。繰り返し書いて鍛錬した先に個性が広がっていくという点は書道と似ていると思います」と島野さん。学生たちも「書く感覚や集中の仕方が書道と似ていた」、「ペンの動かし方は筆とは違うけれど、手で書くという行為が好きなので楽しかった」と、書道とモダンカリグラフィーの違いや共通点を感じなが