本センターでは、看護職の専門能力の習得と向上をめざした教育体制の整備に取り組んでいます。そのため、本学の医学部附属病院や教育機関(医療技術学部看護学科や帝京高等看護学院)とも密に連携を取った活動を行っています。
求められる能力?知識は変化しますが、常に変わらず学生が学びやすい環境や体制を整え、成長をサポートしていきます。本センターは、帝京大学医学部附属病院、帝京大学医療技術学部看護学科、帝京高等看護学院の看護職が連携し実践?教育?研究を基本とし帝京大学看護職の質向上を図り、自立した看護職を育成し社会に貢献することを目的とします。
急速な医療技術の進化、加速する高齢化など、社会の変化により、看護の業務範囲が拡大しています。それに伴い、専門性の高い知識?技術、リーダーシップ、研究など、看護現場の環境も大きく変化しています。看護教育機関には、教育の多様化や臨地力が求められ、実践と教育の連携が必要となっています。そして今、「チーム医療」の一員としてコミュニケーション能力、役割拡大、知識拡大、看護のあり方の進化が求められています。
また、帝京大学医学部附属病院が2009年5月に新病院開院、2012年には板橋キャンパスの新校舎に医療系3学部が集結し、学生?職員がそれぞれの専門領域を横断した1つのチームとなって質の高い医療をめざせる環境がスタートしました。本センターは、こういった環境の中で看護職のキャリアパスの構築、人材育成を支援するべく、2012年に組織されました。
本年度はがん看護に焦点を絞り、緩和ケア、乳がん看護、リンパ浮腫、がん化学療法看護を認定看護師が企画し、講義、演習、グループワークを行いました。すべてのコースを受けていただくためにエントリー制としました。受講生からは「看護介入の参考になった、具体的な内容でよかった」との反応が見られました。
「臨地実習指導者研修」「ソーシャルスキル(SST)研修」「ポートフォリオ」を柱とし、専門職としての意識を高めると共に、学生のみならず後輩を含めた教育指導を行う人材をめざしています。
臨床看護師の看護研究を支援する目的でWGを設置しました。今年度は「自分の研究を自分の言葉で伝えてみよう」というテーマでディスカッションを行い、参加者からは「研究活動の体験を共有できた」「助言を得られて視野が広がった」などの意見が寄せられています。研究を進められる一助になれるよう活動しています。
人事交流ワーキングでは看護師と看護教員、看護学生と協力して「TEIKYO NURSING FESTA」を実施し地域の方の健康保持?増進に努めています。さらに、旬なテーマを題材にした講演会を行い、看護職としてのスキルアップをめざしています。
センター長
山本 貴嗣教授 (病院副院長)
梶原 祥子教授 (医療技術学部看護学科長)
平尾 清美 (帝京高等看護学院学院長)
土谷 明子 (病院看護部長)
和久 正志 (病院事務長)
利根川 豊 (板橋キャンパス事務長)
(2022年8月現在)
実際に人材育成をサポートする帝京大学医療技術学部看護学科、帝京高等看護学院と同じく、板橋キャンパスに設置されています。
帝京大学看護職人材育成センター
〒173-8605
東京都板橋区加賀2-11-1 板橋キャンパス