本センターは、従来の自動車技術に加えてカーボンニュートラルを実現する環境技術と、CASE(Connected,Autonomous/Automated,Shared,Electric)やMaaS(Mobility as a Service)など将来自動車に対する社会的ニーズに対応した幅広い技術課題に対して、4つのグループを組織して社会貢献と情報発信、および人材育成を目的に活動しています。
本センターは2020年4月に、旧オート?モビル?テクノロジー?センターを改組し、理工学部機械?精密システム工学科5人、航空宇宙工学科1人、情報電子工学科1人の計7人の教員と3人の技術スタッフで発足しました。「基盤?環境エネルギー」「安全?快適」「AI?自動車運転」「アドバンスド エアモビリティ」の4つのグループで活動しています。この4つのグループは、オートモビル?テクノロジー?センターの整備士資格を持つスタッフと認証工場資格を有する優れた整備と計測機器を活用し、従来の自動車工学分野に加えて、カーボンニュートラルを実現する環境技術と、CASEやMaaSと呼ばれる新たな分野など、社会的ニーズに対応した先進創造研究と人材育成をめざします。具体的には下記の通りです。
センター長
加藤 彰 教授
井上 秀明 教授
黒沢 良夫 教授
蓮田 裕一 教授
米田 洋 教授
牧田 匡史 准教授
福田 直紀 助教
(2024年1月現在)
本センターでは、基盤?環境エネルギー、安全?快適、AI?自動運転およびアドバンスド エアモビリティの4つのグループに分かれて、センター保有の設備も活用した研究を行っています。
実路における排出ガスの低減に関する研究や基盤的な研究など、こ
自動車エンジンの効率向上と排出ガス低減化に関連する研究を行っています。バイオ燃料が燃焼におよぼす影響を実機試験と燃焼シミュレーションをCDFソフトを使って展開しています。RDEに関係した研究として燃焼向上、排出ガス低減化に関する研究をPEMSを使って実際に実路を走行試験し、成果を上げています。
また、小型電動カートを用いて、電動機や電動機制御など駆動系の最適化で、電動機を省エネルギーかつ滑らかに運転するための研究を行っています。
振動騒音に関する研究と交通事故リスク要因の調査?分析を行い、運転支援や事故防止医術の研究に取り組む
安心で安全な車社会を実現するために、工学的な視点からさまざまな交通事故リスク要因の調査?分析を行い、衝突時の乗員傷害軽減や車体構造の最適化、運転支援や事故防止技術の研究に取り組んでいます。また、快適性に関連した研究として、CAEと実験計測を用いて、自動車の高周波車内騒音予測技術の開発、防音材の吸音?遮音解析や新しい防音構造の研究開発に取り組んでいます。
高齢者にやさしい自動運転パーソナルモビリティや自動運転に必要な認知、判断、制御システムをAI分野から支援
地域に生活する高齢者にやさしい自動運転パーソナルモビリティの研究開発を行っています。ラストワンマイルの自動運転の機能を残しながら、高齢者の歩行能力や、その時々の体調に応じて歩行運動を支援することをめざします。また、自動運転に必要な歩行者や対向車などを認知、判断、制御するシステムをAIや画像処理技術の分野から支援しています。これらの画像処理技術を応用して作物のみに的確に農薬を散布するロボットの開発も行っています。
既存の航空機イメージを打破して、新たな飛行モビリティを考える
「空の産業革命」と言われるドローンは、電動での飛行の世界を拡げたとともに、大型化、有人化によって、パーソナルモビリティの概念を壊して発展しようとしています。プロペラと翼があることや、一つのローターを回すなどのエアモビリティの既存概念を破る新たな形態の模索時代が到来しました。そこに一石を投じられるように、自由な発想で有人/無人のエアモビリティ形態を研究しています。
自動車の車輪や車軸を決められた角度に配置、整列させる4輪アライメントを行う装置です。
自動車の燃費や馬力の測定を行う装置です。
車両のリフトアップが必要な作業を行うことが可能です。
エンジン単体の評価を行う装置です。
ヘットライトの光軸調整を行い、これを評価ことが可能な装置です。
主にエンジンの構造学習に使用します。
本センターの活動や所属の教員の教育?研究成果を発表する場として、年一回、年報を刊行しています。
以下のリンクから、既刊の年報を閲覧できます。