帝京大学
戦略的イノベーション研究センター 教授
田沼唯士 先生
1980 年に東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。発電用タービンの開発設計に携わり、多くの大学で流体機械などの講義を担当。スパコン「京」の産業利用推進事業にも協力。2010年より現職。
太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは気象や気候の影響を受けるため安定供給が難しい。
電力需要のピークは9時?19時頃まで。晴れていれば太陽光で対応できるが、現状、夕方以降は火力発電などの出力を増加させている。
2019年8月5日(月)?11日(日)までの1週間電力需給実績 単位(万kWh)
東京電力パワーグリッド株式会社「2019年度需給実績」のデータから作成
悪条件でも利用できるタービンの開発やタービンの運用範囲を拡大させるため、タービンのブレードの改良、研究を行う。
地熱、木質バイオマス、ごみ焼却熱を利用する発電には、小?中型の蒸気タービンが必要。小型になると高性能設計が難しいため、今後の技術課題に。
自然の力を用いる再生可能エネルギーは地方にこそポテンシャルがある。スパコンセンターなどと組み合わせれば、地方におけるエネルギー供給と産業振興の醸成も可能。
大学では、再生可能エネルギー発電用タービンブレードのシミュレーションの研究を他大学の研究者や企業らと協力して行なっている。学部を問わず、幅広い分野の学生の参加も期待。