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研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。 研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。

kiyotaka Watanabe kiyotaka Watanabe
今回の先生
今回の先生

帝京大学
戦略的イノベーション研究センター 教授

田沼唯士 先生

どんな先生?
どんな先生?

1980 年に東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。発電用タービンの開発設計に携わり、多くの大学で流体機械などの講義を担当。スパコン「京」の産業利用推進事業にも協力。2010年より現職。

WHAT ARE 17GOALS OF SDGs?
WHAT ARE 17GOALS OF SDGs?

エネルギーの全体最適設計 さまざまな発電には、発電用の蒸気タービンが必要。田沼唯士先生は、タービンのブレードの設計やシミュレーションを行い、未来を支える(変える)エネルギーの価値を研究しています。

世界中で再生可能エネルギーの導入が進んでいますが課題は「安定供給」です。

太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは気象や気候の影響を受けるため安定供給が難しい。

太陽光発電では、対抗しきれない16~19時のピークタイムに地熱発電やバイオマスを使うことなど発電法y法の全体最適化が望まれます。

電力需要のピークは9時?19時頃まで。晴れていれば太陽光で対応できるが、現状、夕方以降は火力発電などの出力を増加させている。

2019年8月5日(月)?11日(日)までの1週間電力需給実績 単位(万kWh)
東京電力パワーグリッド株式会社「2019年度需給実績」のデータから作成

田沼先生は、発電システムの性能や運用範囲を拡大させる発電用蒸気タービンの研究を行っています。

悪条件でも利用できるタービンの開発やタービンの運用範囲を拡大させるため、タービンのブレードの改良、研究を行う。

地熱発電や木質バイオマスなどに利用する小?中型の蒸気タービンの開発も求められています。

地熱、木質バイオマス、ごみ焼却熱を利用する発電には、小?中型の蒸気タービンが必要。小型になると高性能設計が難しいため、今後の技術課題に。

再生可能エネルギーは地方の方が利活用しやすくエネルギーの地産地消がベスト。

自然の力を用いる再生可能エネルギーは地方にこそポテンシャルがある。スパコンセンターなどと組み合わせれば、地方におけるエネルギー供給と産業振興の醸成も可能。

エネルギーの側面から持続可能な社会を実現させるためにも、あらゆる発電方法を組み合わせた全体最適設計が大切。

大学では、再生可能エネルギー発電用タービンブレードのシミュレーションの研究を他大学の研究者や企業らと協力して行なっている。学部を問わず、幅広い分野の学生の参加も期待。

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