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研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。 研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。

今回の先生
今回の先生

帝京大学福岡医療技術学部作業療法学科
教授

沖 雄二 先生

どんな先生?
どんな先生?

作業療法士として病院に勤務後、福岡リハビリテーション専門学校作業療法学科において学科長を務める。以降、福岡大学大学院にて臨床心理、九州大学大学院にて骨の研究に取り組み、2016年から現職に就任。

WHAT ARE 17GOALS OF SDGs?
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最新技術が作る“モチベーション”。人間の身体と心の専門家としてさまざまなリハビリテーションを行う作業療法士である沖雄二先生。安価で使いやすい筋電義手の開発や、VRといったデジタル技術を用いたリハビリテーションを患者さんに提供することで、ツールと同時に「身体を動かすモチベーション」を作り出している。

患者さんの身体的状況に応じて身体を動かすプログラムを考案する作業療法士

作業療法士とは、日常生活や仕事、スポーツなどに必要な基本動作=作業における筋肉や骨の動きの専門家。病院での仕事が多く、患者さんの状態に応じた作業療法を実施するためのプログラムを考案している。

コストと重量を大幅に下げた筋電義手の開発に成功

義手は義足に比べて高価なこともあり、利用者が少ない。そこで沖先生は、CADで設計、3Dプリンタで印刷して組み上げた筋電義手を開発。コストも重量も大幅に下げることに成功した。

VR技術を駆使したコンテンツを入院患者さんに提供

また、コロナ禍で家族と会えない患者さんに向け、VRを用いたオンライン面会を実施。デジタル活用に大きな可能性を感じ、観光地や故郷を旅行した気分を味わえるVRコンテンツを作成。動画撮影には学生が協力。

最新技術の活用で患者さんのモチベーションがアップ

さらに現在ではVRの利活用が進化。メタバース内で患者さんのアバターを作って投影したところ、片手が欠損している患者さんでもメタバース内で自然と手を動かそうとすることが判明した。楽しい、あるいは触ってみたいなど“動かすモチベーション”を作り出せれば、筋電義手や義足へのハードルが下がることが期待される。

デジタルと作業療法の融合がSDGs実現に貢献しうる

デジタルと作業療法の融合で未来を切り拓いていくためにも、沖先生の研究室ではCADの授業も実施。「最新の技術を使い、モチベーションを作る」。これは社会を発展させながら技術を進化させ、持続可能性を高めるというSDGsの大きなテーマとも合致する。