化学工場では、身の回りのさまざまなものを生産しています。例えば原油からはガソリンをはじめ、他の製品の原料となる化学品などを生産します。一方で、有毒な薬品の取り扱いや高温高圧での操作など、エネルギーの大量使用や事故の危険性がある施設です。
そこで本研究室では、「プロセスシステム工学」と呼ばれる安全に、効率よく、環境に配慮して化学工場を操業するための、安全管理?運転技術?設計手法についての研究を行い、さまざまデータ解析技術や人工知能技術を用いて、環境に優しく安全な化学プロセスの設計と運転の実現をめざして研究に取り組んでいます。
教員名?所属 | 木村直樹 / 理工学部情報電子工学科 |
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専門分野 | プロセスシステム工学、化学工学 |
研究テーマ |
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研究キーワード | 異常検知、異常診断、設計支援 |
教員紹介URL | https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.dc37aa5b65510b3c.html |
省エネを考慮した化学工場の生産スケジューリング
昨今の世界情勢により、原油等のエネルギーや原材料の価格上昇が深刻です。この研究テーマは、化学工場における蓄熱や排熱を利用した省エネ化と、効率よく生産するためのスケジュールを同時に考慮する手法を開発します。
化学工場の異常検知?診断
化学工場には、温度計?圧力計や濃度計などのセンサーが設置されています。本研究では、それらのセンサーの値から、化学プロセスの異常を検知したり、異常原因を特定する(診断)手法を検討します。すでに人工免疫手法の一つであるネガティブセレクションアルゴリズムを用いて異常を検知する技術を開発していますが、この研究テーマでは、これを発展させて、さらなる検知精度の向上や異常診断技術の確立をめざします。
演題名 | 学会名 | 研究室 | 内容 |
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Plant Fault Diagnosis System using Negative Selection Algorithm | 14th International Symposium on Process Systems Engineering (PSE 2021+) | 木村直樹研究室 | 詳細 |