電動機/発電機は、私たちの身の回りで陰ながら活躍しています。例えば、自動車は1台当たり50~100個の電動機が搭載され、自動車走行の安全性、快適性、省エネルギー化を支えています。これは、電気自動車やハイブリッド自動車に限らず、内燃機関を用いた自動車も同じです。そして、そのような電動機は、寒い/暑い場所やガソリン中などの過酷な環境下で動作しなければなりません。しかし、すぐに壊れては、自動車の信頼性が損なわれてしまいます。そのため、過酷な環境においても長寿命であり、信頼性の高い電動機および発電機の実現を目指し、研究を行っています。
教員名?所属 | 福田直紀助教 / 理工学部機械?精密システム工学科 |
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専門分野 | 電気機器、電動力応用、トライボロジー |
研究テーマ |
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研究キーワード | 電動機、発電機、ブラシ、スリップリング、整流子、自動車電装 |
教員紹介URL | https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.2c3fd7c7f0d22cc4.html |
電動機/発電機に用いられる電気摺動接触機構の信頼性向上に関する研究
静止しているものから動いている(回転している)ものに、擦れながら電気を供給する機構を電気摺動接触機構といいます。電気鉄道のパンタグラフとトロリ線は、その代表例です。この機構は電動機や発電機において、ブラシ/スリップリング(整流子)として用いられ、電動機の回転や発電機の発電を成すための重要な部分です。すなわち、ブラシの通電性および耐摩耗性の向上は、電動機や発電機の高信頼性に繋がります。そこで、ブラシの摺動通電現象を解明するため、摺動試験装置を用いた試験および解析を行っています。
電動機制御の高効率化に関する研究
電動機を省エネルギーかつ滑らかに運転するには、適切な制御が必要です。そのため、インバータや直流チョッパなどのパワーエレクトロニクスが活躍しています。本研究では、パワーエレクトロニクスを用いることで、近年、電気自動車などに多用されている同期電動機(リラクタンスモータ)の高効率な運転を検討しています。また、回生エネルギーを増大させる方法も視野に入れ、解析を進めています。
先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。