当研究室では、燃焼?伝熱工学を基盤技術として、エネルギー?環境問題に取り組み、地球温暖化防止対策としてCO2排出量の削減につながるような研究を実施しています。
研究テーマとしては、①製鉄用高炉における吹き込み燃料転換(石炭から天然ガスやバイオマスへ)に関する研究、②熱伝導率が不均一な糸の伝熱挙動に関する研究、③産業におけるエネルギー源、消費、排出フローの効率化に関する研究、などを実施します。
学生が学部で学んだ数学、物理、化学、熱力学、燃焼工学などの知識を基盤としてものづくりの工業プロセスに結びつける「実学」の研究手法、実験技術、解析、報告書作成のスキルを身につけます。
教員名?所属 | 篠竹昭彦 / 理工学部機械?精密システム工学科 |
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専門分野 | 燃焼?伝熱研究 |
研究テーマ | 燃焼?伝熱プロセスにおける燃料転換と効率化に関する研究 -低炭素社会の構築に向けて- |
研究キーワード | 燃焼、伝熱、環境、エネルギー、資源、製鉄、高炉、熱流体 |
教員紹介URL | https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.92e2f50d304c7fe4.html |
製鉄用高炉の排出CO2削減のための炉内挙動に関する研究
製鉄用高炉では鉄鉱石の還元と熱エネルギー供給源として石炭?コークスが使われているためCO2が多量に発生します。排出CO2削減のため燃料を石炭など炭素比率の高い燃料から天然ガス、バイオマスなど水素比率の高い燃料に変更した場合、燃料種類の変化によって燃焼や流動挙動がどう変化するかを調べます。主として高炉を想定した冷間模型実験を行い、結果を解析?考察して実炉現象を予測します。
高温ガスからの伝熱による固体の昇温と溶解挙動に関する研究
製鉄用高炉では、炉頂から装入された低温の固体粒子(鉄鉱石)が下方から上昇する高温ガスからの伝熱により昇温し、溶解します。この伝熱の効率が生産性やエネルギー原単位に大きく影響します。高温ガスから炉内の固体への伝熱と昇温?溶解のメカニズムや支配因子を、模型実験や計算機シミュレーションを行って検討しています。将来、高炉でなく化石燃料を使わない(CO2を排出しないカーボンニュートラルの)水素還元炉で製鉄するプロセスにも応用できます。
演題名 | 学会名 | 研究室 | 内容 |
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高炉のレースウェイ形成に及ぼす充填粒子と送風の影響 | 日本鉄鋼協会 | 篠竹昭彦研究室 | 詳細 |
先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。