本研究室は自動車の衝突と乗り心地に関する研究を通して、人と環境にやさしい車社会の実現をめざします。衝突現象や乗り心地の快?不快を理解するための評価?分析ツールとして、CAE(Computer Aided Engineering)を活用し、産学連携を基本とした課題(実学)に取り組むことで、社会に貢献できる人材育成をめざします。
教員名?所属 | 牧田匡史 / 理工学部機械?精密システム工学科 |
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専門分野 | 自動車の衝突と乗り心地 |
研究テーマ |
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研究キーワード | 機械力学、材料力学、衝突安全、生体工学、人間工学、工学と異分野の融合 |
教員紹介URL | https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.36fd507dfe2d24dc.html |
一般社団法人 日本損害保険協会における国内自動車保険で支払われた保険金の調査によると、交通事故による過去8年間の経済的損失額は年間3.2兆円以上の高止まりです。その内訳の高速の交通事故にかかわる人身損失額は、乗員保護装置(エアバックやシートベルトなど)や車体骨格の設計技術の飛躍的な向上により減少傾向にあります。一方の低速の交通事故にかかわる物的損失額(修理費:部品費?塗装費?工賃など)は年々増加しています。
本研究は、高速衝突の性能はそのままで、低速衝突では安く、修理がしやすい車体骨格を設計するための技術の創出を目的とします。
ウレタンフォームは、交通事故時の衝撃緩衝材やシートのクッション材として多く活用されています。シートは乗員が乗車中に常に接触している部品であり、その構成部品のなかでもシートウレタンは運転姿勢の保持や座り心地に関する静的性能、車両走行時の振動減衰や疲労の度合いなど乗心地に関する動的性能を決定づける重要な部品です。このウレタンは,自然環境下に長期間暴露されることで亀裂の発生や着色,強度や伸びの変化などの化学的?物理的変化が生じることは一般に知られています(経時性能変化)。
本研究は、ウレタンフォームの経時性能変化を考慮した性能予測技術の開発を目的とします。
世界でも類を見ない超高齢化を迎える日本において、高齢者が安全かつ積極的に自動車(モビリティ)を活用し社会参加することで、人生100年時代に向けた高齢者の生産人口が確保され、持続的な経済の活性化が可能になると考えます。同時に、そのような日本の新しい時代の到来に備えた技術の創出も急務であるとも言えます。 本研究は、高齢者の身体特性の特徴をバイオメカニクスの観点から明らかにし、高齢者が若年者と同等の運転操作能力を実現できる技術の創出を目的とします。 なお、本研究はJKA補助事業の競輪の補助を受けて実施しています。
着座姿勢違いでの緊急ブレーキ操作における踏力と下肢動作の特徴の抽出とその考察
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世界でも類を見ない超高齢化を迎える日本において、高齢者が安全かつ積極的に自動車(モビリティ)の活用により社会参加することで、人生 100 年時代に向けた高齢者の生産人口が確保され、持続的な経済の活性化が可能になると考えます。さらに、そのような日本の新しい時代の到来に備えた技術の創出も急務であると考えます。本研究は、高齢者の瞬間的な判断の特徴を、神経科学的?行動学的に評価ができる技術の創出を目的とします。なお、本研究はJKA補助事業の競輪の補助を受けて実施 しています。
年度 | 題名 | 研究室 | 内容 |
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2002 | 9.Evaluation and Research of Vehicle Body Stiffness and Strength for Car to Car Compatibility | 牧田匡史研究室 | 詳細 |
演題名 | 学会名 | 研究室 | 内容 |
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自動車のシートウレタンにおける経時性能変化の予測技術開発を目的とした経時の機械特性の取得とその評価方法の検討 | 公益社団法人 自動車技術会 | 牧田匡史研究室 | 詳細 |
演題名 | 学会名 | 研究室 | 内容 |
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Development of High Efficiency Load Path Structure to Enhance Side Impact Safety Performance | ESV(Enhanced Safety of Vehicles) 牧田匡史 | 牧田匡史研究室 | 詳細 |
先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。